2008年7月15日火曜日

自動車のモジュラー化の行方

日本のもの造り哲学』藤本隆宏でも書かれているように、モジュラー化され水平統合されていくエレクトロニクス業界と、系列業者間の擦り合わせで垂直統合されている自動車業界は、一見好対照なイノベーションの起こし方をしている業界です。

中国やインドの自動車業界は、自動車のモジュラー化を進めて低価格な自動車を製造し始め急成長しているようですが、そんな中国の自動車業界に急ブレーキがかかってきているという記事(書籍の紹介)がありました。

Tech-ON:転機に立つ中国の民族系自動車メーカー

中国の自動車が安全試験で低い評価をとったことがきっかけのようです。

自動車のような人の命に関わる製品のモジュラー化はどのようにどこまで進むのかが今注目されていると思いますが、この記事では、中国発でのこの方向の進化には一定の限界があるだろうとしています。それよりも自動車先進国でもっと抜本的なイノベーションが起こり、一気に世界が中国化することの方があるのではないか、という指摘です。

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