2008年7月21日月曜日

フリービジネスの6類型

CNet:今こそ求められるフリービジネスのデザイン・スキル

クリス・アンダーソン氏による、無料で使えるインターネット・サービスのビジネスモデル類型化です。6パターンにまとめられています。

  • Freemium(無料簡易版+有料完全版)
  • Advertising(広告)
  • Cross-subsidies(相互補完)
  • Zero marginal cost(ゼロ限界費用)
  • Labor exchange(労働交換)
  • Gift economy(贈与経済)
オリジナルは、"Free! Why $0.00 Is the Future of Business"。

今となっては、かなりの部分がAdvertisingに収束しつつあるように思えます。後は少数のFreemiumと、WikipediaなどのGift economyでしょうか。
その意味で、インターネットでのAdvertisingでかなりのシェアを握っているGoogleがいかに強いかがわかります。

ただ、インターネット・ビジネスも広い意味でのブロードキャスティングと考えると、それほど革新的なビジネス・モデルだとも言えないかもしれませんね。

とくに無線の世界では、地上波TV局が広告モデルですでに情報配布を行っていますし、個人(ハム)無線では贈与的に情報のやり取りがなされ、BSなどの一部無料放送ではFreemium的ビジネスモデルが採用されています。

今までの"もの"や"サービス"と比較すると対価を払わないインターネット・ビジネスが革新的に見えますが、そもそも情報をばらまくという意味で(無線)ブロードキャスティングと同じ枠組みで考えればそのビジネスモデルも不思議でもありません。

初期のインターネット・ビジネスは、情報を"もの”としてビジネスを捉えようとしていたので失敗したのかもしれません。あるいは従量課金が成立してきていた"通信サービス"として考えていたので失敗したのかもしれません。
今となっては、昔から情報を取り扱ってきていたブロードキャスティングビジネスをお手本とすべきだったことがよくわかります。

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