2008年7月16日水曜日

リスクと資産のアンバンドル

池田信夫blog:なぜ、アメリカ経済は崩壊に向かうのか

「リスクと資産をアンバンドルする証券化のメカニズム自体に落とし穴がある」という指摘になっとくです。

もしこの落とし穴をほんとうに防ぐためには、株式を含めた証券化をすべて禁止し資金が必要な場合にはすべて負債で調達するということにすればよいことになります。負債の場合は、リスクが顕在化したときに借り手にとってすべての資産が奪われてしまうため、無責任な借金はできません。

でも、それではリスクの高い事業は実現できなくなってしまいます。リスクが高いものに貸すときはそれなりの高利にしないといけないでしょうから、そうなると事業を行う借り手はお金を借りることができなくなってしまいます。

リスクが高いものにも資金が回るようにした方が経済的発展のためにはよいけれども、そうするとリスクをとらない危なっかしい資金提供が出てしまうというジレンマです。

ただ、素人的には、派生証券はやはりリスクと資金のアンバンドルが直接投資より強まるように思えるので、それに対する対応は有効な気もしますがそうでもないのでしょうか。

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