2008年5月14日水曜日

ソフトウェア・ファクトリの実践

ソフトウェア・ファクトリ最前線」の実践編と称して記事が出ています。

ITPro:[実践編]なぜ改造に時間とお金がかかるのか?

ITPro:[実践編]トラブルが起きた個所を指で指してほしい

「IT業界のここがおかしい」というところが的確に指摘され、その解決策案も提示し、さらにこれを実践しているというから驚きです。Biglobeだそうですが。

たとえば、IT業界にはこんな疑問を感じないでしょうか?

【疑問1】なぜこんなに改造に時間とお金がかかるのだろう?
【疑問2】なぜ見積もり工数の妥当性を判断できないのだろう?
【疑問3】なぜスーパーSEがいないと大規模システムはできないのだろう?
【疑問4】なぜ“ソフトウエア業界”と呼ぶのだろう?
【疑問5】なぜ技術やノウハウが蓄積しないのだろう?
【疑問6】なぜコンポーネントの粒度がまちまちなのだろう?
【疑問7】なぜ仕様が文章で書かれているのだろう?
【疑問8】プログラミングが本当に必要なのだろうか?

この手の手法は、理論的な解説書やUSでの事例などは読むことができますが、日本の企業の中でこれを実践できているという話はあまり聞いたことがありませんでした。自分のいる周りが古いだけでしょうか。

Biglobeも実態としてどこまでできているかはまた別なのかもしれませんが、もしこのとおりだとするとすごいなと思います。
内容としては日本の企業でもできないことはないはずなのですが、どうしても今までのやり方の易きに流れてしまったり、新しい手法は不安だったり、技術以外のビジネス上の制約等によって、なかなか実現しきれていないということも多いと思います。
そもそもこんなやり方は邪道だ(今まで通りのサブシステムxウォーターフォールが一番いいんだ)という意見もまだまだあるでしょうし。

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