2006年12月18日月曜日

Winny判決では幇助の解釈が争点となりうるという意見

ITmedia 寄稿:白田秀彰氏
Winny事件判決の問題点 開発者が負う「責任」とは


に、法学的見地から今回のWinny判決に対する意見が書かれています。原理的なところから書き起こされているので非常に参考になります。

「プログラマや技術者に無理解な不当な判決であり、今後新しい技術を開発するにあたって萎縮効果をもたらす」というのは、宣伝の必要性から発言されているということは理解できるが、やや誇張された主張ではないか、とされています。

逆に、白田さんがこの判決で問題になりうるかもしれないと思うのは、次の3点だそうです。

* 自らの作り出したモノがどのように社会的に受容されているかを把握する責任を設定したこと
* 幇助の故意について「他人の違法行為」の認識がかなりの程度抽象的でも構わないとしたこと
* 犯罪行為と幇助行為との因果関係がソフトウェアについて、他のモノより強く認定されたこと

ただし、これらについても、今回の判決が不当化というとそうとも言い切れないのではないか、とも。

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