2006年12月5日火曜日

アイディアが認められるとき

アイディアが認められていく過程について、なんとなく共感できる記事があったので紹介します。

経営者倶楽部:通る企画と、通らない企画


興味深いことに、「アイデアを認めてもらう」「企画を通す」という観点から見ると、両者の取り組みには共通点があった。ごく簡単に書くと、次の二つである。

●徹底的に考え、理屈が通った詳細な提案書を作る
●最後の最後で、場の空気を変える

(略)

しかし、議論を尽くした後は、こんな経緯で成否が決まることが多いのではないか。基本的には直球で押すものの、最後の最後に、とっさの判断で変化球を投げる。それができるかどうかが、アイデアの運命を左右するのだろう。


とくに認めてもらいにくい提案や今までのやり方を変える(否定する)ようなアイディアの場合、論理的に筋が通っているだけでなくて、もうひとひねりないと認められない気がします。

これは、認める側の能力が足りないのではなくて、誰しもが認める側になると陥りやすい一種の罠です。

アイディアを出す側はそのあたりのことまで含めて提案していかないと、せっかくお互いにメリットのある提案が実現されることなく消えていくことにもなりかねません。

また別の記事に、

Processor温故知新:破壊的イノベーションには独裁型リーダーが必要


情報を読み解く総合知”とは,つまるところ,歴史と教養,先見性に基づく情報の読み方になります。そうした総合知を持つ人間だけが,情報を正しく読み解ける。そして,情報に接するとき,注意点がいくつかあります。
1.成功体験を捨てる。
2.先入観を持たずに,情報の読み方を間違えない。
3.判断するときには2つ以上の違った意見を参考にする。
4.情報が100%完全に集まることを期待しない。


という引用がありました。

とくに、1.と2.は、認める側にとって陥りやすい罠となると思います。ただし、1.や2.を否定しているわけでは決してなくて、単にそのときに意識されないだけです。
ですので、アイディアを出す側は、うまく1.と2.を認める側に意識させて、今回の提案は3.の違った意見の1つなんだと認識させ、最後に理屈を通して認めさせるということが必要なのでしょう。そこまで含めて"アイディア作り"なのでしょう。

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