ITPro 経営を伸ばす視覚伝達デザインの鉄則:第4回 「良さそう」と思ってもらうには4つのポイントが必要
* 伝えたい情報が伝わっているか
* 伝えたい世界観が伝わっているか
* アイデンティティ,オリジナリティがあるか
* 美しさ,造形的センス
いわゆる造詣デザインのみならず、一般的な提案書や説明資料においてもこれらの点は重要だと思います。
さらには、開発/製造される"もの"自体にも重要なポイントでしょう。
ユーザが"もの"を利用するときに満足するかどうかは、その"もの"に、「認知統一性」と「コンセプト統一性」があるかどうかだとされることがあります。(『リーンソフトウェア開発~アジャイル開発を実践する22の方法~』より。オリジナルは『実証研究 製品開発力―日米欧自動車メーカー20社の詳細調査』。)
外面的な統一性と内面的な統一性、見た目や使い心地の一貫性と設計思想の一貫性による生産性や保守性といった方がわかりやすいかもしれません。
「伝えたい情報が伝わっているか」は認知統一性があるか、「伝えたい世界観が伝わっているか」はコンセプト統一性があるかと言い換えることもできると思います。
さらに優れた設計(デザイン)は、そうした情報や世界観にオリジナリティがあるかということを問います。
他の誰かでもできるものではなく、その人にしかできないものがあれば、設計はよりよいものとなります。
これはなにも新奇なものや人と違うものにしろというわけではなく、その人の得意な部分が発揮されていればおのずとオリジナリティも出てくるものと思います。
そしてさらには、美しさです。
以前書いたように(「ものづくりの美学」)、あらゆる"もの"に美しさはあります。とくに、合目的性(目的に適った無駄のないもの)に対する美しさは、工業製品のみならずITシステムのようなものにもあてはまると思います。
ユーザから見て一貫性があり、その人の得意な部分が発揮され、全体としてみても無駄なく美しいような"もの"を作ることが、理想的なものづくりの姿ではないでしょうか。
2006年12月16日土曜日
一貫性とオリジナリティと美しさ
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 コメント:
コメントを投稿