2008年4月18日金曜日

企業のMS離れ?

IBMが、OA用マシンにMacを使うという社内パイロットを開始したというニュースがありました。

RoughlyDraftedMagazine:IBM Launches Pilot Program for Migrating to Macs

社内には、Mac@IBMというイントラサイトもあり、社内アプリもMac対応されていっているようです。

また、IBM広報もそれを認めています。

MacObserver:IBM Confirms Internal Mac (and Linux) Migration Project

他方で、IBM内には、LinuxをOA用マシンのOSに採用するというプロジェクトもあるといいます。

すでに報じられているように、Lotus SymphonyというOpenOfficeベースのOfficeソフトもリリースしており、社内でMS Officeの置き換えもありうるかもしれません。

もし、IBM社内でMS製品を採用しないとなると、かなりのコスト削減が見込めると思います。
IBM社員が全世界に30万人いるとして、Windows OSの年間使用ライセンス料もMS Officeのライセンス料もボリューム・ディスカウントされてそれぞれ5000円とすると(勝手な仮定です)、
30万 x 1万円 = 30億円
の年間コスト削減になります。なかなかバカにならない額です。

IBM以外でも、企業でのWindows Vistaへの移行はなかなか進んでいないというニュースもあり、Microsoftもそれに呼応するかのようにWindows 7を2010年にも出すというニュースも流れています。

Office製品のフォーマットの標準化も進んでいて(Microsoftも進めていますが)、OpenOfficeの品質もあがってきており、なにより Google Docsなどオンライン系のドキュメント機能が充実してきている中、MS OfficeやWindowsである必然性は薄れてきているのかもしれません。

他のグローバル企業もこうした流に乗っかったりするとなると、一気にMicrosoft離れも起こりえないとも言い切れないです。
何しろ、大企業であればあるほど、そうするだけでたいへんなコスト削減が実現できますから。

とはいえ、個人的にはMicrosoft製品も依然として優れた製品はたくさんあると思います。

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