naotokの朝トレ日記 Wiiすごすぎで初めて知った任天堂の新ゲーム機Wiiですが、昨日発売日が発表になったそうです。で、これ、あらためてたしかにすごいですね。
【動画付き】「WiiはDSより普及が難しい」、任天堂・岩田社長が語った新ゲーム機への思いとは
フォトレポート:Wiiでできるあんなコト、こんなコト
ゲーム機として斬新なユーザインタフェースにも驚きましたが、やっぱりコンセプトが優れていると思います。
ゲームは海外に輸出できる日本の文化であると言われながらも、最近はやっぱりどこか活発ではない印象でした。そんな中、任天堂は、Nindendo-DSで今までゲームから遠かった女性や大人のユーザをひきつけ、新しいゲーム・カテゴリを作り出してきました。
今度のWiiでは、
どうすれば家族の全員から無視も敵視もされずに受け入れられるか、どうすればWiiを生活の一部として毎日起動してもらえるか。
について徹底的に考えて作られたようです。
据付型ゲームは、いまや家庭の中心であるTVを使って動かします。ところが、今までのゲームの発想では1人でやるか、ゲームのやり方を知っている人同士でやるかがせいぜいで、家族で楽しむという視点はあまりなかったと思います。あるいは、今ひとつ実現できていなかったと思います。
それは、"ゲーム機"という既成概念に縛られていたからだとも言えます。
Wiiでは、"リモコン"と"チャンネル"という誰でも分かるTV概念(用語)を使ってユーザインタフェースを作り出しています。
そして、ゲームだけではなくて、写真をみんなで見ることのできるアルバムのような"写真チャンネル"や、"ニュースチャンネル"、"インターネットチャンネル"、家族のための"伝言板"など、家族でいつも見ることのできる、いつもWiiを起動しておくような、そういう仕組みづくりを考えています。
そういう発想は今までも確かにあったと思うのですが、でも、いまひとつうまく実現できているとは言えなかったのではないでしょうか。
Wiiはもしかして、初めてそういう概念を現実のものとできるのではないか?と思わせてくれます。それは、家族が楽しむことのできるリビングにあるTVを前提としているからのように思えます。
最近の家庭用据付PCでも、リビングに置かれることを前提として音楽プレーヤーと併用できたり、TV番組を見れたりするものもありますが、やはりいわゆるPCは一人で見るのに適していると思います。逆に、TV画面を使って1人でビジネスドキュメントを作ったりするのは非常にやりづらいでしょう。そういう作業ためには、適度な大きさの画面とキーボード&マウスというユーザインタフェースの方が優れているのでしょう。
他方で、家族の中心にあるものとしてPCは、画面も小さく操作もしづらく、閲覧に集中力が必要で、あまり適しているとはいえません。
TVは、画面は大きく操作もしやすく、なにより流し見ることができます。
Wiiは、そうした家族の中心にあるものとしてのTVに対してチャンネル(=付加価値)を増やすものと言えます。
ところで、今週は、アップルもiTVを発表しました。
アップル「iTV」発表への7つの疑問
その直前には、アマゾンが動画配信サービス"Unbox"を発表しています。
アマゾンドットコム、動画配信サービス「Amazon Unbox」を発表
アップルのiTVは、TVの空間にアップルが進出する第一歩です。
大画面のTVで見るには解像度が悪そうだったり、コンテンツはまだDisney系だけだったりして、どこまでこれがうまくいくのかはわかりませんが、Wiiも参戦するTVを中心としたリビングルーム空間の争奪戦が始まりそうです。
アマゾンのサービスの方は、とくにTVで見ることは想定されていないようです。もちろんPCをつないだりすれば見れるのでしょうが、このひと手間のお手軽感が重要だったりします。アップルと比べてコンテンツ数は多そうなので、PCでもっと動画を見たいという需要には十分こたえられると思いますが、TVのリビングルームまで奪えるかどうかは疑問です。そういう意味では、今までの動画配信サービスの延長という感覚です。
その他、TVリビングルームを巡る縄張り争いとしては、ソニーのロケーション・フリーなどもあります。
ソニーのロケーションフリーは放送と通信の壁を壊すか
ただし、これは、TV番組や録画したTV番組をPCでも見れるという機器であり、アップルのiTVとは逆向きと言えますね。
TVリビングルームを巡るデジタル機器の縄張り争いを整理すると、
* PC+IP通信からTVへの進出・・・アップルのiTV
* TVからPCへの進出・・・ソニーのロケーション・フリー
* TVコンテンツのPC+IP通信への配信・・・アマゾンのUnbox、YouTube?
* TVへの新チャンネル(価値)の付加・・・任天堂のWii
コンテンツは、TV番組、映画、プライベート・ビデオ、写真、ゲーム、ニュース、ホームページなどいくつかあって、それをPCで一人で見るか、TVで家族で見るかといういろんな楽しみ方ができるようになってきているということでしょうか。
そして、家族でいろいろなコンテンツを楽しむ、ということについては、アップルのiTVと任天堂のWiiが一歩先を行っている。ただし、映画コンテンツについてはDVDを借りてきたりすれば済むという意味では、アップルのiTVは便利さを提供しているだけであって、新しい家族でのTV の楽しみ方を提案しているという意味ではWiiの方が優れていると言えるかもしれませんね。
2006年9月15日金曜日
WiiとiTVとUnboxとロケフリ
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