熊谷淳一さんの「エンジニアのための視覚伝達デザインの法則」という連載は、ものをつくる人にとってなかなか参考になるおもしろい記事です。
その中でとくに強烈なエピソードが引用されている
デザインは誰のためにするのか?
について。
「花柄を用いる」ことと「決められているロゴを使用する」という条件のデザインコンペにあるデザイナーが花柄も使わずロゴも改良して出して、しかも勝ったというエピソードが紹介されています。
実際には、そのものが本来使われるケースでどうあるべきか、という点を徹底的に考え抜きそれを実現したデザインを出したそうです。
クライアントの表面的な要求の裏に隠れた本当の要求、クライアントさえ意識できていない要求を見つけ出し、それを解決するデザインをするというのは、すごいことです。ものをつくる人としてすごい人だな、と。
曰く、
「ルールは守るべきだが,確信できる改良案が出れば,意味のないルールは破ってもいいのではないか。モノの理念や意味を考えるという普通のことを忘れて,技巧に走るのは根本を履き違えている。(略)」
同時に、クライアントを説得しきるロジックも必要です。このデザイナーは、「ハナ」とは「華がある」ことだと思った、と説明したとか。。。ウ、ウマい???でも、説得できたことが重要です。
2006年9月5日火曜日
裏にある普遍的な要求を見つけ出す
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