「意味のある著作権の登録制度とは」でとりあげたICPFシンポジウムの内容がCNETに記事として出ました。
CNET: デジタルコンテンツの流通を促進する著作権制度のあり方とは
前回の「DRMフリーの音楽配信の流れ」などを見ていると、日本でまじめに政策的に議論している間に、アメリカではあっという間にビジネスイノベーションとして話が進んでいっている感があります。
日本人はグランドデザインが描けないとよく言いますが、描こうとしているけれども細かいところまで配慮しすぎるために遅々として進まず、結果、配慮のお化けみたいないびつなデザインになってしまっているのかもしれません。
他方で、アメリカでは、ユーザの利益という民主主義的軸が明確で、それに向けて自分といくつかの関係ステークホルダーの利害調整のみ行って後は突っ走るということができているように見えます。問題が出ても後で片付けるという形で。
軸が社会的正義を体現しているからこそ、後付けでの問題対処も可能なのでしょう。そういう民主主義的軸を明確に描けるというのがグランドデザイン力なのでしょうね。
そもそも国家や国民としても軸があるから後付けでの問題対処でも納得されるのかもしれません。そういう軸のコンセンサスがあるのは、歴史が浅い他民族国家としてのアメリカならではに思えます。
長い島国根性歴史を持つ日本で同じことを行うのはなかなか難しそうです。
2007年9月29日土曜日
記事紹介「デジタルコンテンツの流通を促進する著作権制度のあり方とは」
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