ジェームス W.ヤング
「つくる」ということを考える最初のエントリは"アイディアの生み出し方"について書かれた古典から。1965年出版だそうです。
広告業界にいた著者が、どのように新しいアイディアを生み出してきたかについて書いた本です。アマゾンのレビューから引用すると、アイディアを生み出すステップは、
(1)資料収集
(2)情報の咀嚼http://draft.blogger.com/img/gl.link.gif
(3)考えることをやめる
(4)アイデアが浮かぶ
(5)アイデアを世に出すための努力
からなるそうです。
「考えることをやめる」というのがミソですね。情報を集めまくって、いろいろ脱線しつつも自分なりに理解していって、考えに考えて、それでもやっぱりアイディアなんか出てこなくて自信喪失して、考えるのをやめてしまう。。。そうこうして別のことに取り組んでいたり気晴らししていたりすると、あるときフッとアイディアが浮かんでくる、そういう瞬間があります。
ヤングさんによれば、新しいアイディアとは過去の知識と知識の結び合わせ、新しいリンクのさせ方のことだそうです。
人間の脳は、集中しているときはロジカルに明晰に理解する力が発揮され、散漫なときに関係のないもの同士を勝手に結びつけたりする動きがあるのかもしれませんね。
薄い本ですが、アイディアを生み出すコツの王道が説かれている本です。
ちなみに、この後最近になっても続々と"アイディア"本が出版されていきますが、やはり広告業界の人のものが多いように思えます。彼らの仕事の大部分がいかに"アイディア"に占められているか、ということでしょうか。
2006年8月15日火曜日
『アイディアのつくり方』
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