MicrosoftのCTOであり、Lotus Notesの開発者でもあるレイ・オジー氏のインタビューです。
「解雇された才能ある人たち」を救え!:ITPro
前半はLotus退社後自身が開発し、Microsoftに買収されたGrooveというコラボレーション・ソフトウェアの話です。
そして、後半に、コラボレーション技術についての重要な本質とも言えるべきことが語られています。
すなわち、中央集中化と分散化、統制と権限拡大です。
コラボレーションを実現する技術において重要なのは、中央集中化"か=or"分散化ではなく、両方だということです。そして、そのバランスは、ユーザの環境や業務内容によって異なります。
たとえばその企業のコアとなる業務のような部分は中央集中の方が効果が高くそれ以外の業務については分散の方が効果が高いなど、バランスのとり方こそが勘所となります。そして、そのバランスを取れるのは、その技術で何をすべきかがわかるビジネス・エキスパートだ、と指摘されています。
『「みんなの意見」は案外正しい』でも指摘されていることですが(参照エントリ)、分散だけではダメでそれを集約する機能が非常に重要となります。また、もちろん中央集中だけでもダメです。うまく分散させ、かつうまく集中するようなそういう仕組みを作ることが非常に重要となってくるということです。
閑話休題。
オジーさんは、ソフトウェア・アーキテクトとしてすごい人だと思います。Notesもいろいろ問題はありますが、やはりあの強固なレプリケーション機能や非定型文書の取り扱い方法、セキュリティなどについては、いまだWebアプリ系グループウェアの追随を許さない先見性があると思います。
そんなオジーさんを自身の後釜として据えたビル・ゲイツさんもいろいろ言われていますがやっぱりすごいと思います。かつてのライバルであり、GrooveはMicrosoftの現行製品でも競合しているにもかかわらず、おそらくレイ・オジーという人を買収したのでしょう。
2006年11月28日火曜日
分散"と=and"集中
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