2007年11月23日金曜日

ウィキノミクス

ウィキノミクス マスコラボレーションによる開発・生産の世紀へ
ドン・タプスコット、アンソニー・D・ウィリアムズ
日経BP社

ウィキペディアを代表とする、自由参加型コミュニティが社会にイノベーションを起こしているという事例のまとめです。
内容的には、すでに知っているような事例の紹介ばかりです。こんなにすばらしいですよという説明のオンパレードで、そういう意味では本質を描ききれているようには思えませんでした。

ただ、Web2.0的な内容かと思っていたのですが、それよりも『フラット化する世界』の方に近く、物理的生産拠点のグローバル化などのテーマも範囲に含まれています。

また、訴えかけているのが企業やそこで働く人々だったりもするので、そういう意味では、ここで描かれているようなことを実践できている会社はまだまだ少なく、今後の進むべき方向を示されたという意味ではよいのかもしれません。

そして、実際にまさにウィキノミクスで唱えられている方向へいろいろな企業が進みだしているように思えます。グローバル企業で働く人にとっては、今後の会社の方向性がこの本の中に垣間見えると思えるのではないでしょうか。

企業以外でも、いろいろな形の参加型コミュニティが社会的影響を持つものになってきているのは確かで、それをまとめたものとしての価値も高いです。

あとやっぱり、あるものごとを指し示す用語のネーミングはすごくいいですね。"ウィキノミクス"をはじめいろいろな概念が作られていて、そのネーミングセンスはすごいと思います。

0 コメント:

 
Clicky Web Analytics