TechCrunch:Wikipediaの編集が豪政界スキャンダルに
オーストラリアで政治家が自分たちの都合のいいようにWikipediaを書き直していた、という問題です。
みんなで書き寄るWikipediaは多くのメリットがある反面、たしかにとくに政治的なテーマについてはいろんな問題が起こりえますね。
影響力が大きいだけにネガティブキャンペーンも可能です。
今回はWikiscannerの活動から発覚したようです。
Wikiscannerは、Wikipediaへの匿名書き込みについて、ソースIPアドレスからそのIPアドレス所有団体をリストするということを行っているようです。
今回はこれで発覚しましたが、やろうとすればWikiscannerでもわからないように編集も可能なわけで、Wikipediaを政治的不正に使用するというのは今後大きな問題となっていくかもしれませんね。
こういうことを考えると、選挙活動にインターネットを使用してはいけないという今の選挙のあり方はあながちまちがっていないのかもしれません。もちろん、正しく運用すればなにも全面禁止にしなくてもよいとは思うのですが。最初は混乱する可能性はありますね。
ところで、『ウィキノミクス』の邦訳が発売されています。読みたいと思いつつ、読めていません。
Wikinomicsと聞いたときに、その書評内容もあって、自分もWikipedia + economicsというイメージを抱いたのですが、でもよく考えると、Wiki-economicsでもないし、Wikipedia-nomicsでもないんですよね。
そのあたりについては、内容含めて、
極東ブログ:[書評]Wikinomics:ウィキノミクス(Don Tapscott:ドン・タプスコット)に書かれています。
ウィキノミクスは、素直に読むと、経営書的に昨今のオープンソース的活動について書いたもののようですが、極東ブログでも指摘されているように、実は、ウェーバーの『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』的に読んだ方がしっくり来るのでは?と思ったりしています。
いずれにせよ、近いうちに読んでみてからまた書きます。
2007年8月25日土曜日
政治的に利用されうる集合知
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