TechCrunch:「日本ではベストセラーの半分は携帯で執筆されている」
AmazonのKindleと関連させて、日本の携帯小説(携帯で配信された後に単行本化される小説)が述べられていて、自分にはそういう観点がなかったのでちょっとなるほどと思いました。
ebook(電子書籍)はなかなか普及しないですが、よく考えると日本では、携帯でダウンロードして小説を読む人が急増しているのでした。携帯がebookとなっているわけです。
SonyのLibroやAmazonのKindleなどといった電子書籍は、いかに小説を読みやすくするかで解像度やページめくりインタフェース等を工夫してきているわけですが、日本の小説事情としては、逆に、いかに携帯で読みやすい小説を書くかという創意工夫がなされてきているわけです。
先日、『現代日本の小説』(尾崎真理子)という本を読んで興味深かったのですが、そこでも、最近の日本の小説において、PCでの執筆、さらには携帯での配信といった、書いたり読んだりするメディアの変遷が、小説(というシステム)に大きな影響を与えているのではないかという指摘がありました。
携帯ではかつての重厚な小説世界は望むべくもないですが、たしかにメディアの変遷に合わせて人間の表現は変わってきているのであり、その意味で携帯小説というのも興味深い現象ではあるのでしょう。携帯というメディアでどこまで表現できるのか。
2007年12月10日月曜日
携帯小説と電子書籍
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