2009年1月18日日曜日

自由と社会

isologue:「もしアメリカ大陸がなかったら」
http://www.tez.com/blog/archives/001282.html

ご自身も「アホ話」と書かれているのでそういう前提で読んだ方がよいとは思いますが。
大きな人類史の中で、アメリカの出現がどれだけインパクトがあり、特異なものであり、グローバルなものとなってきたのか。

いずれにせよ、まさに今は、「自由」(=アメリカ)と「社会」(=ヨーロッパ)の拮抗時代だというのは一つの捉え方としてあると思います。

昨今の経済状況もあって、新「自由」主義的な考え方の分が悪くなりつつあるようにも思いますが、ことをそう単純に見てはいけません。

いまどきの「社会」主義的な立場は、すぐに情緒に訴えて感情的な反応を示し、ごく一部の出来事を全体の流れかのように喧伝します。
当然、「自由」の根幹には社会の安定や安全が必要であり,人権があるので、こういう危機的情勢のときには「社会」主義的施策も必要となるでしょう。
が、大きな流れで見たときに、今必要な「社会」主義的施策が恒常的に必要かというとそうとはいえません。

逆に、新「自由」主義的立場も、平常時の自らの強力な論理なり原理を、危機的状況にも無理矢理当てはめようとするには無理があります。自由は社会の安定あってのものです。

今は、「社会」的立場が情緒をあおり、新「自由」主義的立場がそれに反発する、というわかりやすいイデオロギー対立でものごとが捉えられがちに思えますが、長い視野でもっと根本から情勢を判断していきたいものです。

0 コメント:

 
Clicky Web Analytics